2021年7月1日、銀座レンガ通りに新しいフォーナインズ 銀座本店がオープンしました。オープンからもうすぐ2ヶ月。店長の本多におすすめのフレームを聞きながら、フォーナインズ 銀座本店の近況などについてインタビューしてきました。

— 本日はよろしくお願いします。
本多:よろしくお願いします。

— スタッフおすすめのフレームを紹介する「One of 999.9」と銘打った連載の第一回ということで、おすすめのフレームを聞くとともに、新しくなった銀座本店についてなども伺いたいと思います。まずはおすすめのフレームを教えてください。
本多:M-86 col.8201(ブラック × ブラウンササツートン × ゴールド)です。ちょうど私が今掛けているものです。

— このフレームを選んだ理由は。
本多:いくつかあるのですが、まずはサイズ。そしてプラスチックフロントとメタルパーツのミックスという質感。あとは今春のコレクションの新色として登場したツートンカラーですね。ツートンカラーのものって掛けたことがなかったんです。黒ベースで、下のほうがブラウンのデミ柄。このブラウンのデミになっている部分がフレームによって個体差があるんですけど、それが綺麗で。微妙な色合いが面白いなと思って選びました。

こうしたデザイン的特徴も、高い機能性というベースがあるからこそ際立ってきます。フロント正面の飾りはただの飾りではなく、プラスチックフロントをメタルパーツで挟み込むように固定することで智元部分の強度を確保しています。テンプルも厚みが計算され尽くしていて、常に頭部を包み込む形状をキープしてくれます。機能性とデザイン性がどちらも高い次元で両立されている、フォーナインズ クオリティを表現するフレームですね。

— お客様はどういった色を選ばれますか。
本多:一時期は黒やブラウンといったモノトーンカラーが流行ったこともありますが、最近はもう本当に好みで選ばれてますね。様々です。

— 流行りというより好みで手に取る方が多い。
本多:そうですね。夏の時期になるとクリア系やキハクを求めるお客様も多いですが、今回おすすめするフレームなんかも、オールシーズン掛けられる色合いだと思います。

— 今回選んだフレームはどんなシーン、どんな方におすすめでしょうか。
本多:ビジネスシーンからデイリーユースまで、幅広く掛けていただけると思います。黒茶でどんな服でも邪魔しない色合いですし、黒ベースなので締まった印象になります。また、プラスチックのフロントは優しく柔らかい印象を与える一方で、智元からテンプルにかけてはエッジの立ったメタルパーツなので、サイドや斜めから見た時はカチッとした印象を与え、ビジネスシーンにもぴったりです。プラスチックとメタルパーツの組み合わせが質感高く、スーツスタイルにもハマりますし、カジュアルなスタイルにもフロントの柔らかい印象がマッチしますね。色合いやパーツの印象のだけでなくサイズも重要で、今春のモデルはフロントワイドが狭めのものが多く、どんなお顔にも合わせやすくなっています。オンオフ問わず掛けられる1本です。

— 店頭で実際にお客様におすすめすることも。
本多:はい、店頭に立つスタッフが掛けているものはお客様もイメージしやすいですからね。私のほうからお客様におすすめすることもありますし、お客様のほうから「あなたが掛けているのはどれ?」と聞かれるようなこともあります。また、銀座という立地なので特に平日はスーツスタイルのお客様も多いですから、ビジネスシーンにも使いやすいフレームはおすすめしたくなります。

— お客様の反応は。
本多:調整しやすいオリジナルのパッドがついていることと、シンプルで機能性が高いテンプルによって、安定した掛け心地を実感していただくことが多いです。あとは見た目の印象になりますが、ここ数年ボストンが流行っているのに対し、M-86は角の丸いウェリントン。縦幅が大きいフレームに慣れていない方でも違和感なく掛けられるという声を頂きます。ぜひ一度、皆様に試していただきたいですね。

— さて、ここからはおすすめフレームからちょっと離れて、ご自身のお話をお伺いしたいと思います。フォーナインズで働きはじめてから16年になるそうですが、その間に心境の変化などはありますか
本多:最初からずっと変わらないのは「多くの人にフォーナインズを知ってもらいたい」ということです。自分も使っていて良いものですから、単純に人にすすめたい、共感してもらいたいですね。眼鏡は体の一部ですから、安心して使ってもらえるフォーナインズをより多くの人に知ってもらいたいです。

— フォーナインズ ショップや新しい銀座本店についてはどう考えていますか。
本多:この銀座本店は特にそうですが、フォーナインズはただの眼鏡店じゃないんです。お店に来ていただければフォーナインズのすべてを感じていただける、知っていただけるようなお店作りを意識してきました。眼鏡を良い状態で長く使っていただくには、メンテナンスはとても重要で、そのことについてはずっとお客様にお伝えしてきました。だからこそこれだけ多くのお客様に定期的にメンテナンスに来ていただけていると思います。ですから、銀座本店ではメンテナンス専用スペースを贅沢に設置しました。「眼鏡に何かあったとき、とりあえずここに持っていけばなんとかしてくれる」というような役割を担えればと思っています。

— 新しい銀座本店について、お客様の反応はいかがでしょうか。
本多:やはりこれまでの銀座本店とはガラリと印象が変わったので、驚かれるお客様が多いです。場所に関しては来やすくなったというお声がほとんどです。お店の作りは、広くなった、綺麗になった、上質だとお褒めの言葉を多数頂いています。

— 初めて来店されるお客様もいらっしゃいますか。
本多:1階の路面店ということもあって通りがかりにご来店されるようなお客様は今後増えていくと思います。そうするとフォーナインズのことをご存じないお客様も多くいらっしゃると思いますので、まずはフォーナインズとはどんなブランドかということを中心にお伝えしていきたいですね。ブランドのことをしっかりと伝えることで、そのお客様からさらにそのご家族やご友人といった周りへと波及していく。そんなふうに、周りの人に話したくなるような魅力あるお店にしていきたいと思っています。

— 完全予約制の貸し切りスペース、「プライベートサロン」ですが、お客様はどのように使われていますか。
本多:やはり中心となるのは「自分の時間、自分のスケジュールで、相談に乗ってもらいながら、じっくり眼鏡を選びたい」という目的で使われるお客様です。このプライベートサロンなんですが、眼鏡店の予約制ってまだまだ少ないですよね。ですがレストランや美容院なんかは、予約が当たり前になっているじゃないですか。私はこのプライベートサロン、RESERVE DAYという予約サービスを、眼鏡店の当たり前のサービスとして確立していきたいと思っています。銀座本店は、元々RESERVE DAYのサービスを提供していた銀座並木通り Salon(現在は銀座本店に移転・統合)以上に、お客様にこのサービスをお伝えできる環境が整っています。なので、今まで以上により多くの方がご利用いただけるようになるのではないかと思っています。


RESERVE DAYとは

完全予約制、完全貸切制で対応する眼鏡選びの新スタイルです。旧並木通り Salonで提供していたサービスを、銀座本店のプライベートサロンにて引き続き実施。人の目を気にせずゆっくり、自分のペースで眼鏡を選びたい方や、週末にご家族や大切な人と一緒に眼鏡を探したい方におすすめです。 電話、または予約サイトにてご予約いただけます。
※999.9 の眼鏡・999.9 feelsunの度付きサングラスをご購入いただくお客様に向けてのサービスです。

詳細・ご予約はこちら
https://www.fournines.co.jp/shops/reserve-day/


— もうすぐオープンから2ヶ月になります。
本多:はい。多くのお客様にご来店いただいています。そうした方々が安心してお買い物できるように感染対策を徹底していますので、今後もぜひたくさんのお客様にお会いしたいですね。

 


 

インタビューも一段落し、一息つきながらも、滔々と語り続ける本多店長。この新しいフォーナインズ 銀座本店にはオープンに向けたプロジェクトの立ち上げから関わってきました。スタッフみんなで話し合って作り上げ、ようやくスタートし、そしてこれからもお店作りを続けていく。そのことを「とても楽しいです」と、実感の込もった声で表現していました。このお店は、きっと良いお店になる。そんな予感、確信を抱かせてくれるインタビューになりました。