eスポーツ プレイヤー
ゲームタイトル:CLASH ROYALE
FAV gaming所属でモバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」の日本人初のプロ選手であると同時にレッドブル・アスリート。競技では日本代表として世界へ挑戦しながら、自身のYouTubeチャンネルでは「クラッシュ・ロワイヤル」を盛り上げるために日々奮闘中。
Q1. プレイヤー名の由来は?
けんつめし:
本名の下の名前が「けんと」で、そこから派生した名前です。学生時代に料理が好きで、家に来た友達に料理を作っていたのですが、「けんとが作る飯はうまいからけんつめし」というあだ名をつけられまして。それが当時から気に入っていたので、それからずっとプレイヤーネームに“けんつめし”を使っています。
Q2. プロを目指すきっかけは?
けんつめし:
プレイヤーネームにも関係するのですが、自分は将来、料理の道を目指すかゲームの道を目指すか、で迷っていました。そんな中、クラロワ(クラッシュ・ロワイヤル)初の公式大会で優勝しまして、アジア大会で世界の選手と戦ううちに、もう少し戦ってみたいという気持ちが芽生え、プロになる道を選びました。
プロになった当時はリーグのようなものはなかったのですが、翌年プロリーグができることになりました。その時に“おこめ”(“おこめちん”)監督に誘われてFAV gamingに入りました。大会で優勝したときに同じ番組に出させていただいたり、なんやかんや仲良くさせていただいて、この人と一緒にやれるならいいなと思っていたので。是非一緒にやらせてくださいと。
FAV gamigについて聞かせてください。
けんつめし:
FAV gamingは、Fun And Victory(楽しく、そして勝つ!)の略で、ただ勝つのではなく、楽しむことを大事にしているチームです。試合の入場前に軽くパフォーマンスをしたり、勝ったら決めポーズをとるといった、魅せる要素も大事にしつつ、勝つことにこだわりをもった良いチームです。
世界大会進出など2年間で大きな進歩を見せたわけですが、その理由はどこにあると思いますか?
けんつめし:
監督も言ってくれていますが、少しだけ自分が成長できたことが大きかったと思います。1年目はチームとして結果が出ないままシーズンが終わり、後悔と迷いしかなく沈んでいました。さらに仲間が脱退、移籍となり、自分自身かなりきついものがありました。悔しかったですし、キャプテンらしいことができなかったことに責任を感じました。だから、2年目は心機一転、レッドブル・アスリートになったこともあり、背水の陣だと、自分から変わっていこうという気持ちで、キャプテンとして引っ張って行くことを意識しました。その結果、チームの勢いをつけることができ、世界大会進出に繋がったと思います。ただ、世界一にはなれなかったので。まだまだ自分自身にできることがあったんじゃないかと。そこは大きな反省点であり、課題です。
Q3.レッドブル・アスリートになってどのように変わりましたか?
けんつめし:
レッドブル・アスリートになれたのはおそらく、YouTubeで夢や将来の目標を語っていたことと、アジア大会の国内予選で優勝し日本代表になったことをRed Bullの方が見ていてくださって、声をかけていただけたのではないかと思ってます。ちょうどいいタイミングだったのだと思います。
レッドブル・アスリートになって、最初はプレッシャーが凄かったです。なんで自分がなれたのだろうと思いました。他のアスリートを見渡すと、様々な世界大会で優勝している方がいらっしゃって。そこで考えたのですが、自分は一緒に成長していくために誘っていただいたのではないかと。だから一緒に頑張ろうと決めました。普段の練習でも、普通だったらここで終わっているというところでも、自分はプロだからもっと頑張ろう、自分はレッドブル・アスリートだからもう一歩先を行こう、普通の二歩先を歩こうと決めて頑張ることにしました。そういう自覚がどんどん芽生えてきて、クラッシュ・ロワイヤルというゲームでは自分がRed Bullを代表しているので、より背負うものが増えました。
レッドブル・アスリートについてのお話を伺いたいです。
けんつめし:
レッドブル・アスリートには、いろんなスポーツの選手がいます。この人の顔見たことがあるなと思ったらメダリストだったり、皆さん楽しそうで自信を持っていて、迷いなく自分の道を進んでいるのでかっこいいですね。実はレッドブル・アスリートになってすぐに、数年に一度のレッドブル・アスリートの集まりがあったのですが、そこで話をしていると、皆さん自分の競技に例えて話をしていくことが多く、「それってサッカーで言ったらどういうこと?」 みたいな感じで、とても楽しかったです。またたぶん2年後くらいにあると思うんですけど、成長した自分の姿を見せたいですね。Twitterやインスタで他のレッドブル・アスリートをフォローしているのですが、それぞれの分野での皆さんの活躍が凄いですね。
Q4. 普段はどんな練習をされるのですか?
けんつめし:
午前中に起きて、午後から練習スタート。最近は、必ず1日5時間以上やるようにしています。ただ漠然とやるだけだと惰性になってしまうので、グランドチャレンジ(ゲーム内にある、3敗するまでに12勝しないといけないというモード)を毎日クリアするようにしています。ゲーム内にレート戦と練習場があるのですが、今までは練習場で練習せず、レート戦で強い人と戦ってきたのですが、年が明けてからのレート戦で結果が残せずに、めちゃめちゃ凹みました。そこで、「今の自分は何がダメなんだろう」と考えたときに、今まで基礎をあんまりやってこなかったと思い、方向転換して毎日必ず基礎の練習をしてからレート戦をするようになりました。今では基礎を徹底的にやっています。成果は出てます。全然違いますね。更に今まで使ったことのないデッキを練習することでわかることもある。毎日続けていると、明確に数字として結果がでてきて、自分はうまくなっていると思いますし、楽しいです。
世界大会が終わって、不完全燃焼で、普段の練習も調子がでないという状況だったので、原点にかえって基礎練習をやってよかったと思います。今までは数をこなせばいいと思い、一戦一戦を大事にできなくなっていました。でも、プロの試合はそうではない。一戦一戦が大事で、そのためには集中力がとても必要になります。一敗の重みが大きいグランドチャレンジのほうが、一戦にかける練習には合っていると気づきました。そこで、毎日グランドチャレンジをクリアしないと寝ないというルールを自分で決めました。終わらせないと眠れないので、日に日に一戦一戦に対する集中力が高まり、一発でクリアできるようになってきました。気付くのが遅かったとは思いますが、今気付けてよかったです。
具体的には、どういう風に練習を変えていくのですか?
けんつめし:
自分は今までテクニックやうまさ、完璧性というより、勢いとか逆境を覆す感じでくぐり抜けてきたと思っています。そういうのを面白いと言ってくださる方もたくさんいたんですが、そろそろ安定感や貫禄を出していきたいと思います。活躍をしていく中で、嬉しい報告をいただいたり、パートナーになってくださる方もでてきて、つい見栄を張ってしまうことがあります。練習をするときも高みを目指す練習ばかりをするようになっていて、それじゃいけないなと。今、自分に足りないのは基礎です。他の人からすると当たり前でも、自分ができていないところを、周りを気にせずにしっかりやっていきたいと思います。今までは自分が強いと思いこんで独学でやってきたのですが、プライドを捨てて、自分ができていないところは人から学ぶようにしています。初心に返って基礎をコツコツやっています。実際、昔はそうやって優勝しましたし、昔の自分を思い出してやっています。
ライバルはいますか?
けんつめし:
特定のライバルはいませんが、世界には自分よりうまい人がたくさんいます。自分は世界一を目指しているので、うまい選手のプレイは見て研究しています。やるからには、トップになりたい、頼れるキャプテンを目指したいです。
Q5. クラッシュ・ロワイヤル世界大会の話を聞かせてください。
けんつめし:
ロサンゼルスでは、海外での世界大会にウキウキしていました。その前の年の世界大会は日本開催だったので、より世界大会感が強くて、会場の雰囲気も日本とは違って、盛り上がり方が異常でした。自分たちは第四試合だったのですが、第一試合が始まったときの歓声に鳥肌が立ちました。日本だと、なんとなく、お行儀よく見なきゃいけないという風潮がありますけど向こうの観客は楽しみ方を知って見ているようで、ヤジもこれぐらいなら許されるだろうという感じで、慣れていますよね。とにかく盛り上がり方がすごかったです。去年のドイツの大会はアマチュアの最強を決める大会なので、出場者の情報はあまりなかったのですが、ロサンゼルスの方は事前のストーリーやPVでの煽りあいもあって、盛り上がりが凄かったですね。地元の人気があるチームはすごい歓声があがっていて、それ以外の地域のチームも活躍していた選手には海外のファンがついて歓声があがっていました。会場ではいろんな選手が声をかけてくれて、一緒に写真撮ろうよって言ってくれたり、「へいよー!」(けんつめし選手が、自身のYouTubeチャンネルの冒頭で言っているお馴染みのフレーズ)って声かけてくれたり、言語が通じなくても共通のフレーズだったりゲームの言葉で盛り上がりました。
プロ、レッドブル・アスリート、世界大会出場。次のステップは?
けんつめし:
去年は、結果だけみると世界大会ベスト4ということでした。胸は張りたいですが、チームメイトに支えられた部分がものすごくあって、もっと自分の力があったらいろんな貢献の仕方があったんじゃないかなと思いました。なので、今年は世界1位を目指したいです。その前の年も世界1位は目指していましたが、漠然としていて、世界1位の重みがわかっていなかったと思います。世界大会は緊張しましたし、自分の実力の半分も出せなかったです。優勝したチームの選手の一人ひとりの顔つきや佇まいは、やはり違っていて、自分との差を感じました。世界大会優勝というものが、どういうものなのか、世界1位との差がどのくらいあるのか、はっきりわかりました。だから、その差を埋めるためにはどうしたらいいのか、を考えるようになりました。このまま同じことをやっていたら去年と同じように負ける、じゃあ今年はこうしようと。そういう考え方をチームの皆にも伝えていきたいですし、自分自身にも課していきたいです。去年は、2v2(2対2の対戦)を中心にプレイしていたのですが、世界トップクラスのチームの選手は、2v2の選手でもソロ対戦で強かったりします。今後自分がキャプテンとしてプレイするなら、両方で活躍していきたいです。まだ、自分にはやれることがあるので最強のプレイヤーになりたいです。
世界大会で優勝したら、その先はどのような目標をお持ちですか?
けんつめし:
もちろん2連覇、3連覇と目指していきたいですが、まずは優勝です。その過程でクラロワを熱狂的に盛り上げていきたい。プロを目指したいけど、リスクがあると悩んでいる若い世代がプロを目指せるようにしたい。下の世代を育てるというか、役者を増やしたいです。そうすればクラロワが、より盛り上がっていくと思うので。YouTubeの配信などもサポートしてあげたいです。
Q6. けんつめし選手にとってのプロ選手とYouTuberとしての考え方とは?
けんつめし:
テレビに出ているお笑い芸人がスポーツがうまかったり、格闘技が強かったりすると、かっこいいじゃないですか。その違った一面が面白かったり、応援したくなったりする。イメージ的にはああいうのに近いのかなと思います。普段の配信ではノリがよくて馬鹿なことをやっているのに、試合のときは真剣にやっていたら、応援してくれるんじゃないかなと思って。YouTubeでは自分の人間らしさを知ってもらうためにキャラを出しています。配信きっかけで応援してもらえるようになりたいですし、プロの試合を見た方に、自分のYouTubeを見てもらえれば、いい相乗効果を出せるのではと思っています。クラロワをプレイしている方全員がプロを目指しているわけではないと思いますので、自分の配信を見てクラロワの楽しさを知っていただきたいです。面白そうなゲームがあるからやってみよう、初心者向けの動画がある、この動画に出ている人はプロなんだ、じゃあプロの試合を見てみよう、といった良いサイクルができれば、クラロワ全体をもっと盛り上げることができると思います。これは自分の役割だと思います。
クラッシュ・ロワイヤルの魅力とは?
けんつめし:
元々ゲームはすごい好きで、地元では得意なほうだったのですが、友達にこれやってみてと、スマホを渡されて一戦やってみたのがきっかけです。その後家に帰って、自分の端末にクラロワをインストールしました。友達の間で流行ってましたし、普通に面白いゲームなのでやりこみました。Twitterでもクラロワのことを発信するようになり、クラロワ専用のアカウントを発行したら世界が広がっていきました。クラロワはキャラクターがたくさんいて、新しいキャラクターをゲットして使っていくワクワク感が面白いのではないでしょうか。いいキャラクターをゲットできたら嬉しいですし。基本無料で遊べてネットで対戦できるのもいいところ。あと、このクラロワのプレイヤーには、凄い人や面白い人がいっぱいいるので、コミュニティの面白さも魅力です。
Q7. PLAIDeの使い心地は?
けんつめし:
実際にPLAIDeを使ってみて、スイッチが入るようになりました。「よっしゃ練習しよう!」とPLAIDeを掛けると、集中力があがります。プロゲーマーという職業は、モニターを見たりスマホの画面を見ることが多いのですが、PLAIDeを使用すると目が疲れにくくなり、助かっています。プレイ以外にもYouTubeで配信をするときもPLAIDeを掛けているのですが、夜寝る前にモニターやスマホの画面を見て作業してても、すっと眠れるようになりました。元々目はよかったので眼鏡を掛けたことがなかったのですが、PLAIDeは掛けていても気にならないことに驚きました。練習をした後に外してみると目が疲れていないので、しっかり愛用させていただいてます。
眼精疲労や肩の疲れはありますか?
けんつめし:
PLAIDeを掛ける前は、長時間ゲームをプレイしたあとは、目が疲れて肩こりもあったのですが、掛けてからはそういうことがなくなりましたね。不思議な感じです。
デザインなどを含めた商品としての部分では、いかがでしょうか?
けんつめし:
とても気に入っています。眼鏡を掛けてみたいと思っていました。目がいい人はわかると思うのですが、ずっと眼鏡への憧れのようなものがあって、学生時代にはわざと眼を悪くしようと考えた時期があったぐらいです。ゲームをやっても眼は悪くなりませんでしたが。PLAIDeを掛けることは嬉しくて、生配信をするときに掛けて配信すると、配信を見ている方からかっこいいとか、似合っていると言われることがあって嬉しいです。