eスポーツ プレイヤー
ゲームタイトル:STREET FIGHTER V / APEX LEGENDS
日本最大級のリーチを誇るプロゲーミングストリーマー集団“父ノ背中”の一員にして格闘ゲーム『ストリートファイターV』にFPSにと、マルチに活躍するはつめ選手に、プロゲーマーとして活動することになった経緯、そして、999.9との出会いについて「RED BULL GAMING SPHIRE TOKYO」でうかがいました。
Q1. プレイヤー名の由来は?
はつめ:
この名前をつけたのは、10年ぐらい前です。けっこう、昔から同じ名前を使っていまして、まだシューティングのゲームをやっていたころに、当時好きだった漫画『ひらめきはつめちゃん』からとりました。本当にそれだけで、普通の名前っぽい名前で、“かずのこ”さんとか“板橋ザンギエフ”さんみたいな、わかりやすいプレイヤー名ではないので、あれ、それ本名じゃないの? って聞かれることもあって、ぴたっとくるいい名前がついたなと思います。
Q2. プロを目指すきっかけは?
はつめ:
直接的には、秋葉原のeスポーツスクエアでバイトをしてた時に見た、ウルⅣ(ULTRA STREET FIGHTER Ⅳ)最後のTOPANGA LEAGUE(格闘ゲームの大会)の決勝リーグです。それまで格ゲーの印象は大人の人が多いなぁ、というくらいだったのですが、あの試合で心がときめいてしまいまして。たしか“かずのこ”さんVS“ネモ”さんだったかな、1試合まるまる見ました。会場の盛り上がりも凄くて。当時は、ゲームで騒ぐのってあんまり……。みたいな感じで、つんつんしていたのですけど。格ゲーヤバイなと。5対5とか6対6のチームゲームは見たことありましたけど、初めて見た格ゲーの1対1の戦いが、かっこよくて、この言い表せない高揚感、とにかく凄く興奮しました。
ただ、そのときはプロゲーマーを目指したいというより、単純に格ゲーを始めてみたいというのと。ゲームを通して、その時自分が感じたみたいに言葉で言い表せないような高揚感を、誰かに味わわせる側になりたいと思ってました。人生が、バキって変わりました。(笑)。ユンVSロレントで人生変わっちゃったんです。そんな感じです。
Q3. 格ゲーの先生は誰ですか?
はつめ:
最初はeスポーツスクエア繋がりで“ぺコス”さん(鉄拳シリーズのトッププレイヤー)です。eスポーツスクエアの備品のアケコン(アーケードコントローラー)を使ってバイト前や“ぺコス”さんの休憩時間に1カ月ぐらいタイミングが合う時にウルⅣを教えてもらっていました。基礎知識“ぺコス”みたいな。鉄拳の人ですけど(笑)。
ぺコスさん繋がりで“板橋ザンギエフ”(格闘ゲームのトッププレイヤー)さんと仲良くなったのは最近です。去年の最初、海外を周るってなったときに、“立川”(ストⅤの若手プレイヤー)と“はつめ”と“板ザン”さんで周りました。“板ザン”さんはすごく面倒見がよくて、若いのはまとめたほうがいいという話になって、3人で周りましょうっていう話になりました。飛行機とか手配するから、一緒に周ろうって言っていってくれて、去年ツアーを一緒に周ってくれました。あの人は先生です。園長先生ってみんなは呼んでます。
あと、“ふ~ど”(Cygames Beast所属のプロ格闘ゲーマー)さんは格ゲー配信番組対抗弟子企画で突然、弟子として指名がきて、それまで1、2回しか話をしたことがなかったのに、私でいいんですか? という話から“ふ~ど”さんに弟子入りして半年ぐらい教えていただきまして、それまでふわっとしていたものが、ガチガチガチと知識になりまして、やらなければいけないこともはっきりしました。“ふ~ど”さんは全部言うんですよ。いいのも、悪いのも。だから、メンタルは強くなるし、炎上もするし、知識は固まっていくし、そんな感じでした。弟子企画の時は。
Q4. はつめ選手といえば、元々はFPS。FPSを始めたきっかけは?
はつめ:
FPSをはじめたきっかけはめちゃめちゃ簡単で、お父さんがFPSをやってたから(笑)。私が幼稚園のときぐらいから、がんがんVC(Voice Chat)をつけてプレイしていました。お父さん、パソコンに話しながらゲームしているな、と思っていました。だから小さいときから興味があって、お父さんいないときにパソコンを立ち上げてゲームをしていました。で、お父さんが新しいパソコンを買うときにお古をもらって、そこから本格的に始めました。それがきっかけです。
お父さんは何をプレイされていたのですか?
はつめ:
お父さんはクロスファイアという古いゲームをずっとやっていて、15年ぐらい前には全盛期のウォーロックとかもやっていて、小学校あがってすぐの私もやっていました。そのころはFPSが難しかったのでチョコットランドなどもやっていました。
Q5. 所属チーム「父ノ背中」について
加入されたきっかけを教えていただけますか?
はつめ:
後になって知った話を含めて全部お話をしますと、Team GRAPHTさん(父ノ背中のスポンサー兼チームサポート)には元々お世話になっていて、一昨年“けんき”さんと“APPLE”さんを紹介されました。でも私はそのとき「父ノ背中」のこと全然知らなくて、これが父ノ背中か、みたいな。「お会いしたかったです。どもども」みたいな話で。その時はそこまでで、その次の年にAbemaの賞金首という番組で、“けんき”さんがコメンテーター、私は仲のいい女の子と出演しまして。収録が3、4回あって行く度に“けんき”さんと話をしているうちに仲良くなって連絡先を交換しました。それからちょくちょくゲームをすることがあって、仕事の相談をしていたりもしていたのですが、ある日突然電話で「今、俺の目の前にTeam GRAPHTの人と父ノ背中の代表がいるんだけど、うちのチームに入る?」と言われて。はっ? てなるじゃないすか。私、普通に買い物をしていて、ちょっと掛け直していいですか?と言いました。私はそのとき別のスポンサードがあったので。そしたら、打ち合わせ中だから早くしてくれない?と言われて(笑)。それから話し合いをして。ファンミーティングの1週間ぐらい前に決まりました。
“けんき”さんは、マーケッターですよね。
はつめ:
やり手ですよね。“けんき”さんはブランディングもうまいし。うちのチームは、仕事をするうえで最高のパートナーです。自由にやらせてくれるし、本当にまずい時は止めてくれるし。スポンサーの方たちも含めて皆さん切れ者で、中にはルールが厳しいチームもあると思いますが、うちのチームは自由なので。競合メーカーさんの仕事も受けても大丈夫です。ずっとチームには入りたくないなと思っていましたが、入ってよかったと思います。
いいチームですね。
はつめ:
いいチームです。付かず離れずで、皆、困っていたら助けてくれます。仕事の付き合いだけというわけではなくて、飲みに行ったりもしますし。夜中の3時にカラオケするぞって電話で起こされて、タクシーで新宿に集合って集められてカラオケを一緒にしたり、地方に行ったら皆でご飯を食べに行きますし。親戚のお兄ちゃん達みたいなそんな感じです。家族ではないけど、親戚ぐらいかな。
Q6. 999.9について
はつめ:
20歳を超えたタイミングで1本、いい眼鏡を作ろうと思っていたんです。その時、周りの人達が999.9をオススメしてくれて。それで二子玉川のお店に行ったんです。実際に見てみると、男性っぽいデザインで女性サイズのものとかが999.9にはあるじゃないですか、それが嬉しくて。眼鏡ってサイズがあわないことが多くて、ちょっと惜しいっていうのが多いんです。999.9の眼鏡は、気に入ったデザインでサイズがあるのが嬉しい。周りがプッシュしてくるのと、あと、どことなく溢れる安心感。この3つの要素で買おう買おうと思っていたら、その1週間後にご連絡をいただきました。1’s Battle Dogs(現SIRIUS GAMING)の選手が999.9さんのサポートを受けているのを知っていて、1’s Battle Dogsのオーナーさんに、どうにか999.9さんを紹介していただけませんでしょうか。ってお願いをしていたんですけど999.9さんから直接ご連絡をいただいてびっくりしました(笑)。相思相愛でした!
Q7. PLAIDeの使い心地は?
はつめ:
ヘッドセットをしていても頭が痛くならないのが素晴らしいです。ゲームをしていて、元気なのに長時間ヘッドセットと眼鏡を掛けてプレイしていると痛くなってプレイできなくなっちゃうんです。それがPLAIDeだと痛くならない。格ゲーをやっていると体を動かすので試合中に眼鏡がずれるのはとても困るんですが、それがないのが助かります。また、FPSは色鮮やかな画面で、常に画面に集中していないといけないので、ありえないぐらい目が疲れるのです。PLAIDeのレンズは疲れにくいです。他の眼鏡を掛けてプレイしてみると本当にそれがよくわかって。APEXはゲームの仕様上、太陽の方向を見るとまぶしいんですけど、PLAIDeは見やすいので嬉しいです。私、普段からPLAIDeを掛けているのですが、人生で初めて眼鏡を掛けているのに眼鏡を探すというアレを体験して(笑)。そんなのあるわけないと思っていたので、これがそうなのだと感動しました(笑)。とにかく着け心地がいいですね。なんやかんや、月に1回ぐらいメンテナンスをしていただいて、快適に使わせていただいています。
デザインに関しても大満足です。ゲームに特化した眼鏡って、なかなか外では掛けづらいデザインのものが多かったんですが、PLAIDeならゲームのときも日常も両方使えます。私は外でもPLAIDeを掛けています。ブラウンを使わせていただいているのですが、顔が明るく見えてデザイン性がよくてお気に入りです。ブラウンは、女性にあっていると思います。なかなかいい表現ができないのですが、めちゃめちゃ気に入って使わせていただいています。
Q.8 今後の目標は?
はつめ:
来年は大会にもっと出たいと思います。少なくとも、今年以上の成績を残したいので維持できるように頑張りたいです。APEXも。どちらも、極めていないのに両方をやるのは心苦しいのですが、どちらもやれるというのをやっていきたいと思います。
ライバルはどなたかいらっしゃいますか?
はつめ:
ライバルというより、目指すべき人は“はるミー”さんです。忍ism(ゲーミングチーム)に入られて、大会で当たる可能性が増えるなと思っていますが、まだ対戦をしたことがないので楽しみです。“はるミー”さんは、すごい熱量でゲームをやられていて尊敬しています。試合の組み立て方も面白くて誠実なプレイをされて、かっこいいです。目指すべきところは、たぶん“はるミー”さんだと思っています。APEXはコミュニティの大会が1つしかなくて、女性、男性とか特になく指標を立てづらいです。父ノ背中では一時期“admin”さん、“abitun”さん、“DastelBox”さんがAPEXをやっていたのですが、いつのまにか皆シージに吸収されていって(笑)気がつくと私しかやっていなくて。APEXといえば、はつめ。格ゲーもやって、APEXもやってというのを認知してもらえるようにしたいです。